ウォーターサーバーに乗ろう
ウォーターサーバーの新製品が登場しました。従来のものよりも健康に良い水を出すことができるようです。
ベッド・シャワートイレ・空調設備は同一の工場でつくっており、働いている人はスリポジション制で、3つの商品すべてをこなせるようになっている。
知らない人から見ると、「どうしてなんの関連性もない商品をつくっているのですか」となる。
やっている側からすると、モノづくりの仕組みは同じなので、別に驚くほどの話ではない。
それよりも大切なのは「1つの業界にいると、その業界の常識にとらわれがちです。
これだけ多くの業界に関わっていると、常識にとらわれないモノづくりが可能です」という点だ。
業界の常識にとらわれないからこそ、家具業界では、注文して1カ月とか1カ月半かかる注文ベッドも、同社の手にかかればリドタイムはわずか2時間だ。
朝、注文を受ければ、夕方には納品まで完了している。
世の中には「業界の常識」とされるものがたくさんある。
業界の常識にばかりたけていると、ムダを抱えたままで、ムダをムダと気づかないケースが多い。
I精機のように、業界の常識にとらわれない発想が必要だ。
モノづくりについて、世の中には「在庫は資産」「まとめて買うと安くつく」「まとめでつくるほうが安い」といった常識がある。
T生産方式の考えでいけば、「在庫は罪悪」だし、「必要なものを、必要なときに、必要なだけつくり、買う」のがもっとも儲かるし、ムダがない。
モノづくりのあるべき姿を考えると、常識にとらわれていてはどうにもならない。
機械の耐用年数についても、経理は1律「法定耐久生産に年数」を適用する。
一兆円近い経常利益をあげる会社が、なぜ「危機感」なのかと多くの人は疑問を持つようだが、「ヨーロッパではいまだマイノリティーである」「中国・インドで自動車事業を成功させるためには、原価を日本の何分の1にしなければならない」と、常に新しい目標を掲げては挑戦している。
Tの強さはいくらでもあげられるはずだが、「弱い部分」「問題点」からも決して目をそらさないところに最大の秘密がある。
T氏が、著書『決断』のなかで、「いまがピクと思ったら終わりだ」「人間も企業も前を向いて歩けなくなったときが終わりである」として、「安住こそ大敵である」と記している。
まさにこの言葉がTという会社を表わしている。
T生産方式についても、導入し、成果をあげている会社のみんなが「T生産方式はいまだに完成していない」と口を揃える。
改善とかムダを見つけるのは、死ぬまでの仕事だ。
「昨日と比較してこれだけよくなったと考えたら、改善ができなくなる。
昨日のことは忘れて、いまやっていることが悪いのだという気持ちで、毎日やれ」。
T生産方式の考え方だ。
T生産方式の手段・手法を持ち込んで、少し本気でやれば、原価を1O%や2O%下げるのは簡単だ。
多くの人はここで満足してしまう。
十分な効果があがったと勘違いして、つい改善の手を緩めてしまう。
儲かったお金で余計な事業を始める人もいる。
始めたころの「危機感」はどこかに消えてしまっている。
これでは長続きはしない。
もとに戻るのはあっという問だ。
状況が好転すれば、ついその状況に安住したくなるのが人の常だ。
それでは生産改革をやり遂げるのはむずかしい。
生産改革にいったん手をつけたなら、本来は別の考えが芽生えないように徹底する。
改善が風土となるまで、つまり「魂が通じる」まで徹底しなくてはならない。
TやTグルプが、改善を当たり前と捉えているのは、長い時間をかけて底辺からやってきたおかげだ。
T生産方式が実践できるかどうかは、この「やり続ける力」「やりぬく意志」にかかっている。
T生産方式を導入したある会社の経営者が「始めて1O年、毎日やって1O年です。
始まった以上は、やり遂げることしか考えていません」と話していた。
「最後までやり遂げる意志」がなければT生産方式をわがものとするのは不可能だ。
「他社もやっているからウチでもT生産方式を導入してみょうか」という人は、最初から手を出さないにかぎる。
T生産方式についての知識は持っていても、実践は案外とむずかしい。
理由は、単なる手段・手法ではなく、「ものの見方・考え方」を根底から変える必要があるからだ。
何よりもトップ自らが率先して改革に取り組む姿勢なしには、真の成功は望めない。
トップもスタッフも知識の紹介者ではなく、実践者であるべく求められる。
知恵を出し自ら実践できるかどうか。
T的生き方ができるかどうかの分かれ目だ。
T生産方式を知識として知っている人は、ムダを排した仕事ぶりや、日々の改善という言葉から、「窮屈では」とか「大変だろうな」と思うようだ。
ところが、現実にT生産方式を導入している企業を訪ねると、そんな窮屈さ・大変さはみじんも感じられない。
生産ラインを実際に見たあとでも、なお信じられなくて、働いている人に「よくこんな大変なことができますね」と聞く人もいる。
質問されたほうはきょとんとしている。
「別に大変でもなんでもないですよ。
わたしたちは当たり前と思っていますから」。
返ってくる答えだ。
モノづくりに挑戦している人には不況感がないし、実に明るく生き生きしている。
ところが、やっている人は当たり前と思っているT生産方式を導入しようとすると、途端に多くの困難が待ち受ける。
手法を導入して、とりあえずの効果はあがるものの、長続きせず、いつのまにかもとのやり方に戻ってしまうケースが目につく。
T生産方式の導入に成功した企業に話を聞くと、多くの人が口にするのは「ものの見方・考え方を変えていくことの大変さ」だ。
15年もの問、金槌をそばに置いて仕事をしてきた人にとっては、どんなに効率がよくても「ぶらさげる」やり方への抵抗は強い。
従来1日かけて2台の車をつくってきた人にとって、いくら改善を加えようが、八台もの車をつくるのは労働強化としか思えない。
在庫管理の達人にとって、「在庫は不要」という言葉は、存在を否定された同じように聞こえる。
T生産方式にとって、手法はさしたる問題ではない。
市場がたえず変動し、前工程も後七程も常に変化する時代だから、つくり方も当然変化していく。
つくり方が変われば、ムダの出方も変わってくる。
「T生産方式の手法だ」などとこだわっているようでは、瞬時に時代に置いていかれる。
たえず変化し続けるのがT生産方式のすごさでもある。
反対に変わってはいけないのが、「よい品を、よい考えで、しかも安くつくる」という考え方だ。
そのためには常にムダを見つけ、問題の真因をはっきりさせ、その都度、現場の知恵を活かして解決を図っていく。
いわれた事項をただ黙ってやっていればいいという人はここには必要ない。
身体を動かすだけではなく、知恵も使った仕事が求められる。
手法以前に、ものの考え方や意識が重要になってくる。
「モノづくりは人づくり」は、T生産方式を象徴する言葉だ。
I氏は「事業は人にある」として、「人は育てられ、引き継がれていかねばならぬ。
い『人づくり』が基本になっていかねばならぬ」(「S」)と、事業における人づくりの大切さを語っている。
らなくても、どこかから安いモノを買ってきて売ればいい」と、モノづくりは必要ないという人もいる。
「企業主雇用責任はない」と、はっきりと人の切り捨てを明言する人もいる。
資源のない日本にとって、モノづくりは唯一ともいえる資源だ。
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